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遺品整理で失敗しない遺品整理業者選びのポイント
遺品整理業者に必要な許認可は何?許認可の告知には嘘も多い
遺品整理業者が不用品を処分・廃棄する時に必要な許認可として、よく「産業廃棄物収集運搬」の許認可があると強く打ち出していることがあります。しかし、果たしてこの許認可が、遺品整理で必要な許認可なのかどうか。確かめたことはあるでしょうか?「遺品整理業務」には「古物商の許認可」が必要です。遺品整理業者のホームページでは、必ず「古物商の許認可番号」を確認しましょう。
遺品整理業者が適正に家電リサイクル処理をしているか調べる方法
遺品整理作業で廃棄処分する家電製品の中の家電4品目は家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)によって適切に処分しなくてはなりません。この法律は有用な部品や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するためのものですが、悪質な遺品整理業者の中にはこれら家電4品目の処分を「不法投棄、不適正処理、不適正な管理」で行い、環境への悪影響など社会問題となっています。
ホームページの写真付き「お客様の声」を見て分かること
遺品整理業者のホームページの中に「お客様の声」「ご依頼者様の声」といったページがあることが有ります。そのようなページでは実際に遺品整理作業を担当したスタッフと、作業を依頼したご依頼者様が一緒に写っていることがとても重要です。文章だけの「お客様の声」は「作文」も可能で、本当のお客様の声ではないこともあります。
見積りから作業まで専任制(同じスタッフが担当)が重要な理由
遺品整理において発生するトラブルの多くは「お見積りの時に確認した作業内容と違う」「お見積金額と請求金額が違う」といったものです。遺品整理という作業においては見積もりに来た人に想いを伝え、作業する人もその想いを共有していることがとても重要です。このようなトラブルを回避するためにも「見積りに来た人」=「作業当日の責任者」であることは大切です。
仕分け分別を重視するから遺品整理である
遺品整理業と似ていてよく間違えられるのが「引っ越し作業」「ゴミ処理作業」です。しかし、遺品整理の場合はこの2つの作業と決定的に異なる点があります。遺品整理作業では故人の残されたものの中から貴重品、想い出の品などを捜索しご遺族に確認してもらう必要があります。様々な遺品整理の現場の経験から故人が何を遺し、どこに保管しているかを想像し、徹底的に遺品を仕分け、捜索し、分別することがとても大切です。
梱包や積み方で見分ける遺品整理業者の質
遺品整理で搬出する不要品も不要なものとはいえ故人が長年愛用されてきた遺品です。優良遺品整理業者の場合、これらの不要品をゴミのように扱ったりはしません。遺品の梱包にも段ボールを使ったり、搬出するトラックも引っ越し業者が使うようなアルミバンのトラックに積み込むなどご近所の目にも配慮しています。「故人が天国へ引っ越される」のを心を込めてお手伝いするのが良い遺品整理業者と言えます。
営業年数よりも業者を判断する基準
遺品整理業に限りませんが、ホームページなどで「創業〇〇年」をうたう会社は良く見受けられます。遺品整理業界についていえば全国で初めて遺品整理に特化したサービスを行う企業が出てきたのが2002年です。まだまだ新しい業界ですので「創業〇〇年」というのは余りあてになりません。遺品整理作業で大切なのは日々その業務に対して真剣に向き合って、ご依頼者様の気持ちに寄り添った遺品整理を行っているかです。
スピード重視の遺品整理業者は作業の質が粗い
遺品整理はご依頼者様の気持ちに沿った作業で、故人の遺された品々をひとつひとつ確認する丁寧で時間のかかる作業が必要です。スピード重視を前面にアピールする業者は必ずどこかで手を抜いています。
「貴重品を探してくれない。」
「想い出の品も処分されてしまった。」
など取り返しのつかないことにもなりかねません。優良な遺品整理業者は業界団体などに加盟し同業者ととともにより質の高いサービスを提供できるよう日々努めています。