台風や大雨などで被災された方におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。
床下浸水あるいは床上浸水の被害にあった家屋が、細菌やカビが繁殖すると心配されておりませんか?
水害現場で良く見られる、汚泥、汚水、下水、砂利には細菌が含まれております。
大雨、豪雨や台風の風水害で家屋等が浸水してしまったときには衛生対策が求められ、感染症対策のため清掃や消毒が必須となります。
ここでは水害復旧業者に依頼した際の料金相場も合わせて、家庭でも消毒作業に代用できるアイテムを紹介いたします。
家屋等が床上浸水の場合、作業開始から消毒まで作業完了の流れ
水が引いた後、濡れた畳や家の中の不要な物を片付けます。
濡れた床材、壁などはダスターにて十分に水拭きいたします。もしくは不要なら解体して廃棄いたします。
汚泥や汚水等を(水中ポンプなどで)取り除きます。
水道水で洗い流し(床下の高さが広いなら高圧洗浄機を活用)します。※この水で洗う作業が大事です。この床下洗浄作業を行わずに消毒しても効果は得られません。
汚染部をしっかり乾燥させる(送風機を活用)ことが重要です。※この乾燥作業を省略した場合は効果が得られません。
汚染部において全て、カビ対策の為に安定型次亜塩素酸ナトリウムを(フォグマスターを活用)噴霧して除菌作業をいたします。
カビ対策の除菌作業後は、養生等を行い密閉状態を作り、オゾン脱臭することで、噴霧では届かない空間にも高い除菌効果、脱臭効果を生み出せます。
オゾン脱臭作業後は、グランバイオエア(フォグマスターを活用)を噴霧することで消臭とカビの繁殖抑制いたします。
水害復旧に必要な7つの機材・消毒剤とは
プロ用の機材・消毒剤になりますが、業務用として主にこれらを作業現場へ持参いたします。
水中ポンプ

水害現場では、汚泥、汚水に対応できて、更に最低水位が低い水中ポンプほど使い勝手が良い。
高圧洗浄機

床下に使うなら出来るだけ小型な方が望ましい。
送風機

一般家庭の対応を考えると、100V対応で吸気・排気のどちらにも使用できる物が使い勝手良い。
ブロワヒーターPlus

温風・送風 切替機能搭載、小型で狭い場所での乾燥作業に最適。
フォグマスター

100V対応電動噴霧器で7∼8m先まで噴霧出来る性能があり、床下などで次亜塩素酸など薬剤散布の際に使い勝手良い。
オゾン脱臭機

故障した際のリスクを考えると、国産のオゾン脱臭機の活用が望ましい。除菌や消臭だけでなく、カビ対策にもオゾンは有効です。
除菌薬剤

業務用としては除菌効果を考えて、最低でも200ppm以上の安定型次亜塩素酸ナトリウムを活用したい。
一般家庭で代用できる水害復旧に必要な機材・消毒剤とは
私たちプロが水害現場で使用している機材や消毒剤に対して、一般家庭でも活用して代用できるモノを6項目ご紹介いたします。
| 業務用の機材・消毒剤 | 家庭用で代用可 |
|---|---|
| 汚水ポンプ | バケツなどで水出し |
| 高圧洗浄機 | ホースリールシャワー |
| 業務用スチームクリーナー | やかんでお湯を沸かす |
| 送風機 | 扇風機 |
| フォグマスター | 手動噴霧器 |
| 次亜塩素酸ナトリウム(カビ対策・除菌剤) | 塩化ベンザルコニウム・オスバンなど |
| 業務用集じん機 | 家庭用で代用不可能 |
| オゾン脱臭機(カビ対策・除菌・消臭) | 家庭用で代用不可能 |
| グランバイオプロ(洗浄剤&除菌剤) | 家庭用で代用不可能 |
| グランバイオエア(善玉菌) | 家庭用で代用不可能 |
家屋等が浸水の場合、乾燥作業や消毒作業など作業工程を怠った時のデメリットとは
家屋浸水の際の消毒作業を手抜きした際のデメリットを並べました。
- 戸建て住宅などのフローリング下は捨て貼り工法が多く、さらに捨て貼りの下側(地面側)には断熱材がタッカー止めされていることが多いです。したがって断熱材まで少しでも汚水が吸い上げていると、撤去しなければカビ発生の原因になります。
- 汚泥が残っていると、悪臭が発生するばかりではなく、害虫が発生してしまう。
- 乾燥の際の注意点は温風は使用しないこと。床下の基礎には電気配管もあるため、熱風で配管が温められ火災や故障の原因となる可能性があります。
- 床下浸水を放置しまうと、カビが発生しカビ臭の原因となったり、シロアリやその他の害虫が発生してしまうことがあります。
- 床上浸水の場合、長い時間放置していると、家中がドブ臭くなります。
- カビが発生すると、空気中のカビ菌が体内に入り込み、アレルギー、感染症、食中毒、ぜんそくなどの健康被害を引き起こす可能性があります。体の免疫力や抵抗力が弱いお子様やお年寄りがいる家庭は、特に注意が必要です。
被災した家屋の消毒作業料金の相場とは
水害復旧(消毒・消臭除菌まで)に伴う作業ですが、一般的に「平米数」×「作業単価」=合計金額となります。したがって平米数が少ない程、料金はお安くなります。
(例)床下浸水の場合、お客様自身が床下の汚泥の撤去や床下洗浄まで終わらせていた場合、「消毒」作業のみとなります。
作業費を高く感じる方が居るかもしれませんが、水害現場では細菌の中で仕事することになり、作業スタッフが感染してしまう恐れがあります。実際に作業依頼あったお客様自身が床下へ潜り、汚水(細菌)が目に入り長く眼科に通院されている方もいらっしゃいます。このような環境の中での仕事を考えると妥当な金額かと思います。
| \ | 50㎡以下 | 50㎡以上 |
|---|---|---|
| 床有り | 8,000円(税込8,800円)/㎡ | 7,000円(税込7,700円)/㎡ |
| 床無し | 6,000円(税込6,600円)/㎡ | 5,000円(税込5,500円)/㎡ |
| 会社諸経費 | 10,000円(税込11,000円)より | |
| 作業内容 | 養生・汚水処理・洗浄・乾燥・除菌消毒 (※作業人件費込みの平米単価です) | |
| オプション作業 | 料金 |
|---|---|
| 床開口部造作 | 20,000円(税込22,000円)/箇所 |
| 畳の回収 | 4,000円(税込4,400円)/1帖 |
| 床下断熱材の撤去&処分 | 4,000円(税込4,400円)/㎡ |
| カビ取り | 2,000円(税込2,200円)/㎡ |
| カビ根の殺菌&防カビ施工 | 3,000円(税込3,300円)/㎡ |
| カビ胞子の殺菌 | 2,000円(税込2,200円)/㎡ |
| シロアリ予防工事 | 2,000円(税込2,200円)/㎡ |
| 床の解体 | 別途見積もり |
※作業する規模(住宅の大きさ)によるが通常は1チーム2人または4人で水害復旧作業を行い、汚泥のかき出しから始めると合計2日で除菌消毒作業まで完了させることが多いです。
水害現場は、シロアリ駆除業者と消毒業者、消臭業者のどちらを選べば良いの?
家屋浸水した際に、一番気を付けなければならないことが、カビ対策です。
湿気により壁や床板がカビてしまうこともあります。そしてカビ臭が発生することによる不快感を抱くこともあるでしょう。
現在では床下全面がコンクリートによるベタ基礎の住宅が多くなり、布基礎よりもシロアリ駆除の心配が少ない住宅が多くなりました。
但し、カビは木材やコンクリート、タイル、石膏ボードなど住宅のあらよる素材に発生します。高温多湿の日本はカビの暮らしやすい環境なのです。
そのため、カビ取りが出来て、カビを抑制するためのカビ根の殺菌や防カビ処理などの本格的なカビ対策が出来る業者が望ましいです。
また新築の時にはベタ基礎の住宅でもシロアリ予防工事されておりますが、水害ではその効果が流されてしまい再びシロアリ予防工事を行った方がベストです。
「床下床上浸水で被災した家屋での消毒方法と料金相場」まとめ
- 家屋浸水の時は雨水だけではなく汚水や下水、大量の泥や砂が床下あるいは床上まで流れ込んできています。感染症の原因にもなる細菌が含まれているため、「汚水の撤去」「真水での洗浄」「乾燥」「除菌消毒」と最低でも4項目の作業が必須となります。
- カビが発生すると、空気中のカビ菌が体内に入り込み、アレルギー、感染症、食中毒、ぜんそくなどの健康被害を引き起こす可能性があります。
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