完全消臭まで「特殊清掃の流れ」と「必要な日数」とは

剛腕ツイン オゾン発生器

孤独死などが発生して「作業の流れが良く分からない?」「どの程度の作業時間が必要なの?」と不安を抱く、相続人様・保証人様・不動産管理会社様・家主様はいらっしゃいませんか?
ここでは大雑把に「完全消臭までの特殊清掃の流れ」を解説致します。

目次

お問合せから見積完了まで

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お問合せ

お問い合わせフォーム」または 「お電話」にて受付しております。

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お見積り

お客様のご都合と日時を合わせてお伺いし、 お見積りさせていただきます。

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お見積り金額の提示
  • その場で手書きのお見積書にて金額をお知らせします。(お見積り時間は約30分程度)
  • お見積り内容にご同意いただけましたら契約成立となります。

作業開始から完全消臭まで特殊清掃の流れ(最低6日間必要)

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除菌作業

汚染箇所の清掃と「荒消臭」からスタート致します。
この時にフォグマスターやULVにて安定型次亜塩素酸ナトリウムなどで空間噴霧作業を行い、除菌消臭を行います。

安定型次亜塩素酸ナトリウムとは

通常の次亜塩素酸ナトリウムは一度、開封したら精々2〰3ヶ月と日持ちしませんし、鉄類にサビを発生させてしまいます。但し安定型次亜塩素酸ナトリウムは、開封してから日陰による保存なら2年くらいも日持ちする優れもので、鉄類のサビにはほとんど影響ありません。

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汚染箇所の清掃

とりあえず汚染個所の拭取りを行います。更に拭取り後は、1時間程度、オゾン脱臭作業を行います。

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遺品整理

まだ残置物が家の中に残っている場合は、次に臭いが染みついた家財の搬出(遺品整理)を行います。

家賃債務保証などのサービスに加入していた場合、残置物撤去(遺品整理)は不動産管理会社指定の業者によって作業完了している時もあります。

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汚染部の解体

汚染個所がフローリングだった場合など、遺体発見まで放置期間が長かった場合など、床材そのものに異臭の発生源である体液が染み込んでおります。
そのため、悪臭の発生源を大工仕事(丸鋸で解体)で除去する必要性があります。

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床下も汚染処理
  • 遺体発見まで放置期間が長かった孤独死では経験上、床下も体液等で汚染されており床下の清掃を行います。
  • その後で特殊コーディング作業で対応して、異臭(死臭)を封じ込めます。
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クロス剥がし

家中の死臭が広がった範囲の全てにおいて、壁紙(クロス)を剥がして行きます。

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ルームクリーニング

家中の汚れにも死臭が染み込んでおります。更に原状回復するためにも退居清掃と同じように家中を隅々までルームクリーニング致します。

※ここまでの作業を概ね1〰2日で完了致します。

Before
After
窓清掃
換気扇の分解洗浄
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オゾン脱臭作業

孤独死の部屋では通常、3日間程度はオゾン脱臭機を稼働させます。(無人状態にてタイマーで稼働時間を調整致します)

なおこの時、室内の湿度や温度も重要となります。国産の剛腕オゾン脱臭機を活用するなら20°程度にエアコンの温度調整致します。

エアコン稼働で室温を調整する
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3日後にオゾン脱臭機を回収

3日後にオゾン脱臭機を回収した時点では、完全消臭出来たのか?家中にオゾンの臭いが強すぎて良く分かりません。

そのため、再び2日後に最終確認へ出向きます。

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最終確認

再び2日後の時点で家中のオゾンの臭いは、かなり薄くなっており容易に死臭がするのか?確認できます。死臭が感じられなければ引渡し、またはリフォーム作業となります。

  • この際、グランバイオ エアー(バイオ消臭剤)を家中に散布すれば、ある程度は生活臭も軽減(取り除くこと)できます。
  • ※オゾン脱臭では長年に渡って家中に染み付いた生活臭を取り除くことは、かなり難しいです。
注意
  • バイオ消臭剤の効果が出るには、さらに2〰3日の時間が必要となります。
  • またバイオ消臭はオゾンと併用すると効果が全くございません。必ずオゾン脱臭の終了後にバイオ消臭剤を散布する必要性があります。

まとめ|完全消臭まで「特殊清掃の流れ」と「必要な日数」とは

  • 完全消臭には最低でも6日間の作業時間が必要です。
  • 完全消臭まで特殊清掃の流れでは、大工仕事や特殊コーディング、ルームクリーニング、薬剤やオゾンによる消臭作業が必須項目である。
  • オゾンと併用できないがオゾン脱臭終了後に、効力高いバイオ消臭剤を散布することで、更に消臭効果を高めることが出来る。
見積での注意点

見積の際に「作業にかかる日数」や「特殊清掃の流れ」に必要な作業項目を質問して、きちんと回答が出来なかったなら、完全消臭できない特殊清掃業者の可能性が非常に高いです。
またここ数年は、同業他社のやり直し施工が異常に増えております。多くの不動産管理者様、家主様、相続人様、連帯保証人様などが特殊清掃を業者へ作業依頼したが「まだ死臭がしている」と被害が増えております。

にわか特殊清掃業者の存在には気を付けましょう。

仕事で活用する消臭機材、作業道具、消臭剤






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この記事を書いた人

2008年より遺品整理・特殊清掃の業務に関わって今日までたくさんのノウハウを蓄積出来ました。2023年には清掃業界の先進国であるアメリカへ渡り、RSAで研修を受け【TCST】Trauma and Crime Scene Technician (特殊清掃)や【FSRT】Fire and Smoke Damage Restoration Technician (火災復旧)に関する『 IICRC 』の国際資格を取得しております。

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