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【年間200件の事例】から学ぶ「孤独死対処方法」

特殊清掃業者の見分け方

特殊清掃員

孤独死の現場を発見した際には、まずは警察による現場検証や鑑識がありますが、その規制が解かれた後には、ご遺体があった部屋の清掃を行わなければなりません。
その際に清掃を依頼する業者が特殊清掃業者です。

お亡くなりになられてから時間が立つと、ご遺体は腐敗し始め強烈な腐敗臭を放ちます。
また、体液や血液の流出、浸透によってご遺体のあった場所はご遺体の跡が残ります。ご遺体があった場所を中心として部屋全体が異臭と汚れに覆われてしまうのです。
床や畳、壁に染み込み、建物そのものを腐敗させてしまうこともありますので、ただの掃除だけでは死臭を拭うことは出来ません。
そこで、特殊清掃業者にお願いをして、特殊な薬剤を使用して、清掃処理をします。
そうでないと、その部屋が使えないどころか、周りの居住者にも迷惑をかけてしまいます。つまり大家さんに迷惑をかけてしまうことになります。

MEMO
ご遺体はどんどん腐食していきますし、それに伴い死臭や汚れもひどくなっていきますので、警察の規制が解除されたら一刻も早く清掃を行うべきです。
しかし、特殊清掃の業者は数多く存在しますので、その中でどの業者を選ぶべきなのか迷ってしまいがちです。
このコラムでは特殊清掃業者の見分け方、選び方についてまとめます。

1.特殊清掃業者に清掃を依頼する目的

業者を比較する中でそもそもの目的を見失ってしまってはいけません。清掃する一番の目的は「孤独死によってもたらされる損失を減らすこと」です。孤独死現場を長い時間放置してしまうと、様々な問題が起こります。異臭や汚れがひどくなることはもちろんですが、部屋の腐敗による工事費も高くなってしまいますし、周りの住人が嫌がって引っ越してしまうかもしれません。また、清掃が完了するまでの家賃収入の損失も生まれてしまいます。結果、連帯保証人や大家さんの損失も増えていきます。こういった「様々な損失を最低限に抑えること」を一番の目的として特殊清掃業者の見分け方について考察します。

2.費用に関して

特殊清掃にはもちろん費用がかかります。
孤独死現場の状態によって金額は様々ではありますが、依頼する業者によっても費用感は全く異なります。
出費を抑えるために安い業者に依頼をおこない、その結果清掃が全然完了しなかった場合、総合的に見るとかなり大きい損失が生まれてしまいます。高い費用を払ってすぐに清掃を完了させることが出来た場合、結果的にこちらの方が損失を減らすことができていることもあります。
したがって目の前の費用では判断ができず、費用に対してどのような清掃が行われ、その結果総合的どの程度損失がなくなるのかで判断をするほうが賢明と言えるでしょう。
安い業者には安い理由がありますので、しっかりと確認をした上での判断が大切です。

3.一番は清掃技術に着目すべき

最も重要視すべきは、業者の清掃技術でしょう。清掃技術が高い業者の場合、清掃費用は高くなってしまうかもしれませんが、早く、かつ正確に清掃をしてくれます。
清掃技術を見極めるためにはいくつかの着目ポイントがあります。

  1. 清掃方法の説明の具体性と専門性
    特殊清掃の業者が増える中で、薬剤を使用するという記述はどこの業者でも記載されています。しかし、実際のところ薬剤を使用するだけでは死臭の除去は不可能といっても過言ではありません。薬剤の散布による除菌、オゾンによる脱臭、それから腐敗部分のリフォームが必要です。最近では、薬剤とオゾンは取り扱っているが、腐敗部分のリフォームをおこなっていない業者が増えてきています。例えば、汚染された畳やフローリングは全て撤去をしなければ、きれいになることはありません。壁も同様に張り替えなければなりませんし、場合によってはもっと大掛かりな工事になってしまう可能性もございます。それくらい、孤独性があった現場はひどい状況になっていることが多いです。ただ薬剤を散布したり、オゾンによる脱臭したりするだけでは、結局後々大幅工事が必要になるケースが非常に多いので注意が必要です。
  2. 対応スピードの記載
    特殊清掃では、対応完了までのスピードも非常に大切です。時間の経過ともに腐敗は進み、同時に損失もどんどん増えてきます。注目すべきスピードは2つあります。1つは清掃のスピード、もう1つは現場に到着して清掃作業を開始するまでのスピードです。前者の清掃のスピードに関しては判断が難しいでしょう。亡くなられてから発見までの時間や、ご遺体の腐敗状況、また死死亡現場の汚染状況によって清掃に必要な工程も変わってきますし、清掃業者からしても現場を見てみないと判断が難しいです。しかし、後者の現場に到着するまでのスピードに関しては明確にわかりやすいでしょう。他の観点(清掃技術など)にもよりますが、現場に到着するのはなるべく早い方がいいですし、そのまま清掃作業をすぐに始めていただいたほうが明らかに良いです。孤独死現場まですぐに駆けつけてくれるかどうかという点を意識して業者選びをするようにしましょう。清掃作業のスピードに関しては、技術力が高ければ当然早くなるはずですので、上述の通り、清掃技術に着目することである程度判断ができそうです。
  3. 実績の多さ
    最もわかりやすいのが実績の多さです。ただし、実績にも色々あります。例えば年数。長年やっているかどうかという点は気になりますが、長年やっていても知識がなかったり、技術が不足していたりするようでは意味がありません。長年やっていることをやたらとアピールしてくる業者には注意が必要です。重要なのは、対応した実績や事例の件数と種類の多さです。数多くの孤独死現場の清掃経験をもっている業者の方が、そうでない業者と比べて明らかに技術が高いことがわかりますし、信頼できます。実際の清掃事例がどれだけ載っているのかという観点で業者を見分けると、技術力のありそうな業者とそうではない業者がはっきりしてくるのではないでしょうか。

4.安心感も大切な要素

MEMO
技術力だけではなく、安心感も非常に大切です。そもそも、死は非常に精神的に負担のかかる出来事です。ご遺族にとってはもちろん、大家さんや近隣の方々も非常に気にされるでしょう。したがって、業者が緊張感のある現場でどのような対応をするかという点も大切です。業者の実際に清掃作業をされる方の顔が見える業者のほうが安心できます。

cleaning

また、ご遺族や大家さんといった当事者だけではなく、近隣の住民の方々へのご配慮も気にしてくれるような業者のほうが、自分も他の人も安心できます。いくら技術力があるからと言って、関係者への配慮を疎かにするような業者は選びたくないものです。安心して清掃をおまかせできそうな信頼感のある業者を選ぶようにしましょう。
代表者の紹介やスタッフ紹介がページ内にあると、非常にわかりやすいですね。また、お客様のアンケートなどが掲載されていれば、作業の様子や作業結果も確認が出来ますので、しっかりした清掃業者かどうかの判断ができそうです。

5.「特殊清掃業者の見分け方」まとめ

特殊清掃の業者を見分ける際には以下のポイントに注目するようにしましょう。

  • 清掃をお願いする目的である「損失を減らす」という目的を見失わないようにすること。
  • 費用だけで判断をしないようにすること。
  • 技術力とスピードが重視すること。
  • 実績やページの内容を見て安心感のある信頼できそうな業者を選ぶこと。