【年間200件の事例】から学ぶ「孤独死対処方法」

東京都杉並区で特殊清掃を依頼する前に知っておくべきこと

1.杉並区の特性

まずは、杉並区の特性を人口構成、死因、未婚者数で見ていきたいと思います。

  • 人口構成
    杉並区の人口(56万1000人)を年齢別に分けて見ると0~14歳(2015年調べ)が10.1%、15~64歳が68.9%、65歳以上が21.0%となっています。高齢者の内、65~74歳となる前期高齢者と75歳以上となる後期高齢者の割合は後者の方が比較的高くなっています。杉並区では更なる高齢化の進行が予想されています。
  • 死因
    杉並区ではこれといって特別多い死因はなく、むしろ全国の傾向と似たような傾向を持ちます。一番多いのは悪性腫瘍であり、順番に心疾患、脳血管疾患、肺炎となっています。またこれらの病気は男性と比べ、女性の方が多いという統計結果も出ています。統計でも40代からのデータが出ています。
  • 未婚者数
    40代杉並区の未婚者数は、男性で約5人に1人、女性で10人に1人です。晩婚化も重なり、もしかしたらそのまま結婚しないという可能性もあります。そうなると、高齢化が進む杉並区では、独身の高齢者数が増えてしまう可能性があります。

    杉並区では、40代未婚者数が増えてしまう可能性があり、そのまま高齢になっても独身のままという事態が想定されます。独身のまま心疾患、脳血管疾患、肺炎等といった病にかかって最悪死に至れば、杉並区での孤独死も目立つこととなります。

2.特殊清掃の費用とは?

特殊清掃の費用はなかなか知る機会は少ないと思います。例えば、杉並区で増えるかもしれない孤独死だと、55,000円~500,000円(税別)と幅が広く設定されています。これは何故かと言うと、遺体の腐食具合、亡くなった場所、遺体発見までの日数に起因します。さらに、孤独死の内訳を調べてみますと、腐敗した体液や汚物の除去に20,000~350,000円、害虫駆除に15,000~50,000円、消臭と消毒に20,000円から100,000円となっています。

3.孤独死以外の費用もかかる!

Green calculator and receipts on grey background

孤独死以外の費用もかかるのはなかなか知らない情報なのではないでしょうか。具体的には、水道光熱費、電話代、健康保険、国民年金、税金等が含まれます。また、マンションやアパートでの孤独死といった場合には、大家さんが損害賠償を請求してくる可能性があります。その場合は、敷金の2~3割と2年間分の家賃の2割の金額で請求が見積もられるのが一般的です(近年では法の見直しの為、適応される場合とない場合があります。)。

4.「東京都杉並区で特殊清掃を依頼する前に知っておくべきこと」まとめ

  • 杉並区でも孤独死はおこりやすい
  • 杉並区において特殊清掃が増えていく傾向にある
  • 費用は状況によって上下がある

以上、杉並区の特性と特殊清掃の意外と知られていなかった知るべき事でした。