【年間200件の事例】から学ぶ「孤独死対処方法」

東京都板橋区で特殊清掃を依頼する前に知っておくべきこと

自殺や孤独死が起こり発見が遅れた場合は、特殊清掃が必要になります。
今回は東京都板橋区の特徴を踏まえて、特殊清掃を依頼する前に知っておきたいことをご紹介します。

板橋区は特殊清掃件数が多い傾向にある

東京都において板橋区の自殺件数は非常に多いようです。
厚生労働省のデータによると、2008年から2012年の間に東京都の自殺者数は13,959人でした。

板橋区だけで見ると自殺者数は657人で、東京都23区の中で第6位でした。
自殺した人では男性が多く456人で、女性は201人でした。
板橋の高島平団地は高いことで有名で、
東京の自殺名所として知られてしまっているようですが最近は、自宅で自殺が起こることも多くなっているようです。

また東京都監察医務院が行った東京23区における孤独死の調査結果によると、2011年に板橋区で起こった孤独死者数は513人もいらっしゃいます。
そのうち、65歳以上の高齢者は329人もいます。
つまり、孤独死の3分の2は高齢者という状況となっています。
死因は病死であったり様々ではありますが、この数字は残念ながら年々増加傾向にあります。

MEMO

自宅での自殺であろうが、孤独死であろうが、遺体を発見した場合はまず警察に連絡しましょう。
その後しか部屋の清掃は行なえません。

こういう孤独死が起こった場合の清掃はハウスクリーニング業者に頼むより、特殊清掃業者に依頼しましょう。
遺体特有の汚れやシミは特殊清掃業者でしか洗浄することが出来ません。
死後数日経つと腐敗や死臭が進んできますので、自己判断せず、特殊清掃業者へ見積もりを出してもらうと良いでしょう。

特殊清掃の作業の流れ

自殺や孤独死などが発生した部屋では、遺体の腐敗が進み、体液や細菌などで部屋が普通の状態ではなくなります。
発見が遅れた場合ですと、さらに腐敗の匂いも深刻になります。

遺体の腐敗後の死臭等はハウスクリーニングのような掃除では取り切れないことが多いのです。
専用の消毒剤や消臭剤などを使って徹底的に清掃することが必要になるため、特殊清掃という業者に依頼することとなります。

MEMO

一般的な作業の流れを解説すると、まずは体液が付いているものを搬出して廃棄します。
そして床などを清掃します。
床などに付着している体液や細菌などを専用の洗剤で洗浄します。
その後、該当するところをすべて消臭します。
消臭剤は市販のものではなく、業界専用のものを使用します。
何度も消臭や消毒されたかどうかを確認してから家中全体を掃除します。
そして家中全体の消臭消毒を行います。
最後にOST法によるオゾン脱臭を行います。
何度も確認した後、作業完了です。

特殊清掃業者が清掃した場合は、部屋は臭いもなくなりきれいになります。
だからこそ、もし遺体を発見したら、早めに特殊清掃を頼むべきです。

「東京都板橋区で特殊清掃を依頼する前に知っておくべきこと」まとめ

  • 板橋区では特殊清掃が必要になるケースが多いことが考えられる。
  • 孤独死を発見した場合はまずは警察に連絡すること。
  • その後、ハウスクリーニングではなく特殊清掃ができる業者に依頼をすること。