特殊清掃員の給与や待遇、実際どうなの?

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1.特殊清掃員の給与や待遇についてお調べですか?

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コバエが飛び交う部屋に、鼻につく強烈な腐敗臭。血液や体液が染み込んだ畳や床。
特殊掃除の仕事では避けては通れない光景です。「グロテスク」「精神的に過酷そう」特殊清掃員の仕事にはそんなイメージを持つ方が多いでしょう。
そもそも、「特殊清掃員ってなに?」というのが、一般人の反応となるくらいに、あまり表に出てこない仕事でもあります。

さて、そんな特殊清掃員というお仕事。実際の給与や待遇はどうなっているのでしょうか?予想に反して安いのか?予想以上に高いのか?待遇は良いのか?悪いのか?この記事では、特殊清掃員の仕事に興味がある方に向けて、特殊清掃員の給与や待遇についてご紹介します。

2.特殊清掃とは?

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まず「特殊清掃」についてご説明します。
特殊清掃とは、孤独死や事故死、自殺や殺人現場になってしまった部屋を原状復帰させるお仕事です。

たとえば、マンションの一室で遺体から発声する死体臭が充満していたら、一生その部屋にはだれも住めなくなりますよね。そのため、部屋を原状復帰させるべく、部屋を綺麗にする必要があるのです。

しかし、遺体から流れる血液や体液は、普通に雑巾がけしても落とせません。見た目の汚れを落とせたとしても、鼻につく強烈な死臭を落とすことは不可能です。

また、ウイルス感染の恐れもあります。うっかり血液や体液に素手で触れてしまうと、B型肝炎などの感染症を引き起こすケースもあります。そのため、一般人がうかつに手を出すのは大変危険な行為といえます。

特殊清掃では、そういった一般市民では落とせない汚れや処理できない臭いを、元の状態まで回復させます。専門技術をもちろん必要になりますし、凄惨な現場においても適切な対応が求められます。

ハエやゴキブリが入り乱れる部屋、血液や体液が染み込んだ畳やフローリングなど、自身の死生観が揺さぶられるような光景が広がっています。初めての現場では、震えているだけだったり、泣き出したりする人もいます。

特殊清掃の現場では、そういった状況にも耐えられる「精神的なタフさ」が要求されます。

※特殊清掃を専門で行っている業者はあまりなく、消臭作業や生前整理などの他の清掃業務と合わせて、運営がされている企業がほとんどです。

3.特殊清掃の具体的な仕事内容

次に、特殊清掃が行う作業内容について簡単にご説明します。
業務内容が給与や待遇に見合うか判断する上において、確認すべき項目でしょう。

  1. 害虫駆除
    遺体は、夏場では2日から3日、冬場でも一週間程度で腐敗が進行します。遺体で細菌が繁殖するからです。
    腐った遺体からは腐敗体液が流れ、強烈な死臭を発生させます。死臭は「ハエ」や「ゴキブリ」といった害虫が大量に発生します。
    害虫を駆除してから作業をしないと、腐敗した体液が部屋中に拡散したり、害虫が隣の部屋へ逃げ込んだりしてしまいます。そのため、最初に害虫駆除を行う必要があるのです。
  2. 死臭元の撤去
    次に死臭元を撤去します。作業者の靴底に腐敗体液が付着する可能性があり、作業自体を困難にさせる可能性があるからです。主な死臭元は布団ですが、床やフローリングにまで腐敗臭が染み付いている場合があります。
  3. 腐敗体液の除去
    撤去できないフローリングに染み付いた体液は、ブラシや雑巾で可能な限り除去します。血液や体液が身体に触れないように、最善の注意を払う必要があります。
  4. 特殊な消臭剤と消毒剤の使用
    特殊清掃専用に開発された消臭剤や消毒剤を死臭元、死臭元周辺に使用します。ブラシや雑巾で落としきれなかった臭いを落とし、滅菌します。
    もちろん、フローリングや床下まで浸透した体液は落ちない場合があります。その際は依頼主に施工工事を勧める形になります。
  5. 遺品整理作業
    死臭元の対応をして終わりではありません。部屋には臭いが残っています。死臭は部屋にあるソファやカーテン、衣服などのさまざまな遺品に染み込んでいるからです。部屋に残っている遺品を整理して、搬出し、処分をします。
  6. 細かな清掃
    死臭が染み付いているのは遺品だけではありません。部屋に存在するホコリにも死臭は付いています。そのため、最後の仕上げとして、ハタキや掃除機で部屋を綺麗に掃除する必要があるのです。
  7. 線香をたく
    亡くなった方に、花をたむけ、線香を焚きます。亡くなった方の供養まで行うのが、特殊清掃の仕事になります。

4.特殊清掃員の給与や待遇の実態

おそらく「特殊清掃」のような人の遺体が関わる仕事は、人が嫌がる仕事に分類されます。人が避けるような精神的にきつい仕事だからこそ、「かなりの対価をもらっているのでは?」と思うかもしれません。しかし、それは一昔前の話なのです。
事件現場特殊清掃士という仕事が高収入だった頃は、業者の数もまだまだ少ない状態でした。この特殊清掃員の希少性があったからこそ、給与や待遇が他業種の平均年収を多く上回っていました。2008年頃までは給料相場50〜60万以上が通常だったそうです。

しかし、状況は変化しました。かつては対応できる企業が少なかったが、次第に全国的に業者の数が増加するようになりました。そのため、特殊清掃員の希少性が下がり、給与や待遇も同様に下がっていきました。今では、他業種と比較しても若干高いといったところ。給料相場20〜35万以上がとったところです。※ただし、月々に対応する件数や仕事内容により変化します。

待遇についてですが、24時間対応の企業が増えているため、早朝や深夜問わず、出勤する可能性が高いです。夜中の出勤は特に精神的にも熾烈な仕事になります。人が死んだり、発見されたりするタイミングは、コントロールができないからです。

また、細菌に感染しないように完全防備の状態で清掃を行います。そのため、夏場は脱水症状になる人も少なくありません。基本的に作業現場は風通しが悪いです。外部に害虫や悪臭を漏らすわけにはいかないため、サウナ状態のなかで体液による死体臭と汚物と格闘する必要があります。肉体的にもかなりハードと言えますね。

中には、作業に使う服や靴を自費で購入しなくてはいけない場合もあります。これは所属する企業によりますが、毎回買い換えるのは大きな出費ですね。作業した服や靴には死体臭が染み付いています。もちろん、洗濯すれば臭いが消えることもありますが、一度洗っても、二度洗っても臭いが落ちないこともあります。

待遇という面から少し逸れますが、世間からの目を気にする方が多いという現状も知っておくべきです。特殊清掃員の人は、自身の仕事について公言していません。一般的に知られていないこともあり、ネガティブなイメージを持たれる可能性があるからです。

特殊清掃員の仕事は「誰かがやらなくてはいけない仕事」であることは間違いありません。法律に触れるようなグレーな仕事でも無いですが、公にはしたくないという方が多いのが現実です。

特殊清掃員という仕事は、一昔前であれば「お金をたくさん稼ぎたい」という理由で始められたかもしれません、しかし、今ではお金を稼ぎたいという気持ちでは、始められない仕事になっています。

5.特殊清掃で最も懸念されるのは悪臭

特殊清掃員になるうえで、1番過酷なものはグロテスクな光景ではなく、遺体から発せっれる死臭です。鼻を突き刺し、脳に直接刺激を与えるような、激しい臭いが現場に充満しています。この悪臭とどう付き合っていくかが重要であることは間違いありません。
異臭

どんなに防備していても、髪の毛や爪のすき間など死臭が身体に染み付いてしまいます。臭いのあまり、仕事終わりにふらっとコンビニによることも、はばかられるケースもあるようです。

また、風呂に入って丁寧に身体を洗ったとしても、髪の毛や爪などにどうしても死臭が残ることもあります。食事時や就寝時になると、どうしても死臭を感じてしまうようです。

中には、幻臭に苦しむ方もいるようです。強烈な死臭は、その臭いを脳に深く刻みこんでしまうのです。

自分だけの問題であれば「まだ耐えられる!」とする人もいるかもしれませんが、家族がいる場合は異なります。臭いに対する家族の理解が必要不可欠となるでしょう。

6.特殊清掃員は誰かがやらなくてはならない仕事

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アメリカのドキュメンタリーで「世界で最も悲哀に満ちた仕事」として、日本の孤独死現場の特殊清掃が取り上げられました。

高齢化社会が進む日本では、孤独死で1人静かに死を迎えている人は年間3万人にのぼっています。内閣府の調査によると、1980年の一人暮らしの高齢者の数は400万人に対し、2010年に約700万人と約2倍にまで数が膨らんでいます。2035年には約850万人にまで増加する見込みです。また、子どもとの同居率は1980年では7割を超えていたが、2012年には約4割にまで減少中。

つまり、孤独死を迎える人々がこれからさらに増加する確率は極めて高いと言えます。それに伴い、特殊清掃員が必要となる機会がより増えていくことでしょう。

今まで見てきたとおり、特殊清掃員という仕事は決して楽に稼げる仕事ではありません。しかし、間違いなく誰かが必要としている仕事であり、今後の需要の伸びも予測できます。

そのため、今後の特殊清掃員の給与や待遇な変化も十分に考えられますね。また社会的な認知も広まれば、世間の目を過度に気にする必要が無くなり、仕事もしやすい環境が作られていくのかもしれません。

あなたは特殊清掃員の仕事、そして給与や待遇についてどのように感じましたか?最後になりますが、部屋を綺麗にしたあとは、必ずといっていいほど、親族や大家から感謝されます。

「こんなに綺麗になるとは思わなかった 」
「臭いが消えて本当に助かりました」
こういった依頼主の声が特殊清掃員の仕事を続けていく、大きなモチベーションになっていることは間違いありません。

7.特殊清掃員を募集している企業

職人技(技術)を磨ける消臭力の高い全国の特殊清掃屋のスタッフ募集のお知らせです。
  1. Mind Company(東京都大田区)
  2. エバーグリーン(千葉県木更津市)
  3. レリック(愛知県東海市)
  4. ダイウン株式会社(大阪府松原市)

8.まとめ

 

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ABOUTこの記事をかいた人

2008年より年間100件以上の孤独死による特殊清掃業に関わり、9年にわたる日々の遺品整理、特殊清掃作業において、依頼される方の想い、悲しみ、お悩みに接してきました。 特殊清掃人・鷹田了が、特殊清掃のお悩みを解決する情報提供をいたします。