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【年間200件の事例】から学ぶ「孤独死対処方法」

特殊清掃員ってどうやったらなれるの?

孤独死現場

1.特殊清掃について調べていますか?

特殊清掃という言葉を新聞やテレビの報道などで耳にして、どのような仕事、どのような業務内容かと疑問に思い調べていらっしゃるでしょうか。

また、身内のかたに不幸があり、特殊清掃を依頼されようとして調べている最中かも知れません。
あるいは、友人知人、家族などがこの仕事をしている、もしくは始めようとしていることを聞いて、どんな仕事なのか興味を持ってお調べかも知れません。
特殊清掃という言葉自体、近年テレビや新聞などでちらほらと取り上げられるようにはなりましたが、まだまだその言葉だけでは何を行っているのかよくわかりにくい部分があります。

消毒剤の散布

特殊清掃とは、ご遺体の発見された場所や部屋での、ご遺体由来の血液や体液の影響を清掃し、次に人が立ち入るのに適した状態にするための清掃作業のことをさします。
詳しく説明すると、ご遺体の影響のある調度品や家具の処分、床や建材などに飛び散った血液や体液の清掃、併せて発生しているハエやウジ、ゴキブリなどの害虫の駆除、またもっとも大きな作業としてご遺体由来の独特の死臭の消臭といった作業となります。
亡くなった方の持ち物を整頓、処分する遺品整理や、ご遺体由来の血液や体液の建材への影響について、壁や床をはがして交換するリフォーム作業についても同時に行われることがあります。
こういった特殊清掃、ならびに遺品整理やご遺体由来の影響を無くすためのリフォームの仕事については、どういった必要事項があり、どの様な人がこの仕事に従事しているのでしょうか。

このページでは、特殊清掃を職業とするための方法、特殊清掃を仕事とする際に必要な事項について説明します。
また、民間資格の認定をはじめとした業界内での取り組み、廃棄物行政の実情についても紹介していきます。

2.特殊清掃員に必要なこと

特殊清掃員になりたい人が覚えておかねばならない一番重要なことは、この仕事では激しい死臭に耐えなくてはならないということです。
特殊清掃ではご遺体のあった場所の片付けや清掃を行うわけですが、ご遺体のあった場所に充満している独特の死臭はとても強烈で、筆舌に尽くしがたいものになります。

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繰り返しになりますが、こういった死臭はこの世のものとは思えないほど本当に強くきつい悪臭になるため、この臭いに耐えられるかどうかが、まず特殊清掃を仕事としてやっていけるかを左右するでしょう。
このため、鼻が特によい人、臭いについてあまりに敏感すぎる人は、この特殊清掃という仕事をやっていくには向かないかもしれません。

MEMO
また、臭いに敏感すぎてもいけませんが、死臭の影響がその場所に残っているかどうかももちろん作業後にチェックしなければならないため、臭いに極端に鈍感な人もこの仕事に向かないといえるでしょう。
この臭いについての対処は本当に悩ましく、作業後にこういった死臭が作業者の髪や衣服に染み付いてしまうこともまた覚悟しなければなりません。

また、強烈な臭いゆえに記憶に強く刻まれるため、仕事以外の日常生活でもなんとなく臭いが気になる軽い幻臭の症状や、入眠時や起きてすぐなどの夢うつつの状態で強烈なフラッシュバックを感じるなどの状況にも耐えなければならないという一面があります。
臭いについては写真や映像などで事前に体験することができないため、この仕事を始めてから初めて体験することになります。

もちろん最終的には一般の人がご遺体のあった部屋に立ち入れる程度にまで臭いを低減していくのが仕事のひとつになるため、業務用の消臭剤や、オゾンを使った消臭機などの専門機材が使われていくわけですが、最初にご遺体の発見現場となった部屋に作業員として立ち入る際はやはり臭いについては覚悟しなくてはなりません。
こういった死臭の影響によって、人によっては数日間寝込んだり、嘔吐や頭痛、食欲減退をもたらすこともあるといわれます。

特殊清掃を仕事としたい人は、この死臭についてまずは十分に思いを引き締め、覚悟して臨むことが求められます。

3.特殊清掃員になるには

MEMO
特殊清掃に関る仕事を探すには、ハローワーク、新聞折込の求人、インターネットなど一般的な求人媒体が中心となり、特殊なコネクションや資格が最初に必要なわけではありません。
インターネット上には、小規模ですが特殊清掃や遺品整理を専門とした求人情報サイトも存在します。

サイト拝見

また一般の求人情報の中でも、クリーニング業や清掃業といった分野、また廃棄物関連業の分野、葬送関連業の分野にてこういった特殊清掃に関る求人情報を見つけることができるでしょう。
もちろんすでにこの仕事についている知り合いがいる場合は、コネクションを利用することもできるでしょうか、必ずしも以前からこの業界内と何かつながりがなければならないといった形ではないようです。

ただ実際に仕事をする際は、ご遺体のあった場所に、機材を大量に持って赴く出張作業となるため、普通運転免許はあったほうがよいでしょう。
また、軽トラックを自前で業務のために用意管理できる人の方が採用の際に優遇される傾向があります。
この仕事について近年の報道や、テレビなどの取り上げが増えたこともあり、特殊清掃の業務につきたい人自体は増加傾向にあるため、人材の需要と供給バランスはやや供給過多に傾きつつあります。

そのため、採用面接でのやる気のアピール、他に先述したような業務用の車の用意などで、他の応募者に対してかなり抜きん出ていないと、なかなか実際に採用にいたるケースは少ないようです。

MEMO
また給与についてですが、特殊清掃に従事する人の給与については、以前2000年代中盤までは月収50万円~60万円が平均といわれていましたが、2008年ごろから減少し始め、現在では月収25万円~30万円程度が平均となっています。

これについても先述したような人材の供給過多が原因となっているという見方、また業界自体が拡大したため、価格競争が起こることによる人件費の削減などの側面があるようです。

4.遺品整理士、事件現場特殊清掃士という資格

特殊清掃と隣接する業務として、遺品整理があります。
遺品整理とはその名のとおり、故人の持ち物を整理、または処分を行うことです。
孤独死や孤立死の現場では、特殊清掃と併せて遺品整理が依頼されることが多くあります。

遺品整理

この遺品整理に関して近年、2011年より一般社団法人として遺品整理士認定協会が発足し、遺品整理の分野についての民間資格を認定する取り組みを始めています。
特殊清掃、遺品整理、葬送に関連した分野において、こういった個人資格を認定する取り組みは他にも多くあり、その中でも代表的といえるのがこの遺品整理士です。
資格認定に際し、具体的には受講料25000円を支払うこと、また遺品整理に関連する「古物営業法」「家電リサイクル法」などの関係した5つの法律について学ぶこと、またレポートの提出などが課せられます。

必要なステップを踏み、クリアした人だけが認定証などの交付を受けられるといった仕組みになっています。
特殊清掃や遺品整理の仕事につきたい人が、まず業界のことを知るためにも役立つ資格ともいえるでしょう。

また、特殊清掃についても、事件現場特殊清掃士という民間資格が同様の団体によって設立されており、作業を行う際、仕事をとる際の信用のひとつとして資格証書を掲げている特殊清掃業者も多くあります。
近年では他にも遺品の価値をきちんと把握して遺族に伝え、買取を行うための遺品査定士の認定団体や、そもそも孤独死、孤立死の事態を防ぐための取り組みを行う関連団体など、さまざまな活動を行っている人や団体があります。

但しこれらの遺品整理士認定協会や事件現場特殊清掃士という社団法人は遺品整理や特殊清掃の現場経験の無い役員で固められており、実際のユーザーの期待に応えられていない体質もあり、ある程度の経験を積み重ねた方々は、他の団体へ流れて行く方向性となっております。

注意
特殊清掃の資格には効力ある場合と、全く役に立たない場合もあるので、資格を取得するなら多くの情報を得てから考えた方が賢明です。
修了証書 特殊清掃の問題点「役に立たない資格ビジネス」の存在

5.特殊清掃の仕事の実際

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特殊清掃という仕事が世の中にとってなくてはならない仕事であることはもちろんです。
しかし、特殊清掃が必要となる事態は、時間や場所などが定期的なものではないため、勤務体系や休みが不定期になりがちな傾向があるようです。
またあまり本来望ましいことではないですが、人間の不慮の死が多い大都市圏でないと成り立ちにくい仕事でもあります。
そのため、産業廃棄物や医療廃棄物の処理、内装工事やリフォーム、ハウスクリーニングなどのノウハウをもつ人、隣接業界に従事している人が兼業でつとめることも多い仕事といえるようです。

また、新規に事業者として自分で会社を立ち上げる際には、遺品整理などで出た物品の処分を併せて行いたいと考える業者は多くあります。
そのため一般廃棄物収集運搬業の許可を取りたいと考える方が多くいるようです。

が、原状、こういった許可が遺品整理業者に新規で下りることは考えにくい事情が、廃棄物行政の背景上あります。
詳しい事情はここでは省きますが、一般廃棄物収集運搬業の許可に関しては、市区町村単位の許可になること、全国的に新規の許可受付がそもそも行われていないケースの方が多いようです。
関連の許可申請を請け負う法律事務所でもこういったことはすでに常識となっているようです。

MEMO
さて、すでにこの一般廃棄物収集運搬業の許可を持っている場合でなければ、古物営業許可のみを取得し、再販売できる物品だけを引き取り、廃棄物に関してはすでに許可を持っている業者に対価を払って引き取ってもらうというやり方が現実的といえます。

産業廃棄物、一般廃棄物に関連した業界は、その回収や処分が滞ると市民生活に支障をきたすという理由から、体質上やや新規参入の業者に厳しいという背景があるため、こういった形になるのもやむをえないといった事情もあるようです。
こういった理由から、遺品整理、特殊清掃の業界では、事業体としての公の許可は古物営業許可のみ、また作業者個人の資格は民間資格である遺品整理士、事件現場特殊清掃士の資格取得のみにとどまるケースが多く、この仕事に関わる人の作業の品質が公の資格によってしっかりと保証されているとはいえない部分もあります。

6.特殊清掃員を募集している企業

MEMO
職人技(技術)を磨ける消臭力の高い全国の特殊清掃屋のスタッフ募集のお知らせです。

7.「特殊清掃員ってどうやったらなれるの?」まとめ

  1. 特殊清掃とは、ご遺体の発見された場所や部屋での、ご遺体由来の血液や体液の影響を清掃し、次に人が立ち入るのに適した状態にするための清掃作業のことをさします。
  2. 特殊清掃を仕事としたい人は、死臭についてまずは十分に思いを引き締め、覚悟して臨むことが求められます。
  3. 遺品整理、特殊清掃の業界では、事業体としての公の許可は古物営業許可のみ、また作業者個人の資格は民間資格である遺品整理士、事件現場特殊清掃士の資格取得のみにとどまるケースが多く、この仕事に関わる人の作業の品質が公の資格によってしっかりと保証されているとはいえない部分もあります。
  4. 特殊清掃の資格には効力ある場合と、全く役に立たない場合もあるので、資格を取得するなら多くの情報を得てから考えた方が賢明です。